今回は幸田町の一軒家の雨漏り修理工事を対応させていただきました。瓦屋根がくずれて、抜け落ちているのが分かりますか? この日は朝から雨模様で、午前10時頃に不動産屋さんから連絡があり、すぐ見に来てほしいということで現場にかけつけました。
瓦屋根が落ちた部分が台所だったため、まずは雨の中でも出来る限りの応急処置として、ブルーシートと角材で雨が入りこまないよう仮で養生させていただきました。
お客様の希望をうかがったところ、数年で建て替える予定なので「大がかりな工事はしたくない。」「保険に入っているので、保険を使って直したい。」というご希望をいただき、後日修理プランをご提案させていただきました。
鳥板では、作業がしやすいよう自分たちで工夫して足場をつくることができるため、事前の準備から作業までスムーズに進みます。
今回は屋根が落ちてしまうほど、下地部分が腐っていたため、まずは下地を直すところからスタートです。ベニヤ板を使って、瓦をのせる下地部分をつくります。
二次防水用のシートも貼り、残っている瓦屋根との隙間から雨漏りしないようしっかりガードします。シートの貼り方ひとつとっても、最後どんな仕上がりになるかを考え、この後台風が来たとしても雨漏りしないよう工夫して貼ります。
防水シートの上には、波型で水が下へ流れやすくなっているガルバリウム鋼板を貼り、ようやくこの後、瓦をのせる作業です。
こちらのお宅は土を使って瓦を葺く「土葺き工法」だったため、屋根が落ちたときに一緒に落ちた土が大量に余っていました。板金を使って屋根も軽くなっているため、元々のっていた土を活用して、瓦を乗せても屋根が落ちる心配はありません。
抜け落ちた部分以外は問題なく使えているため、板金で仕上げる部分以外は外観のイメージが変わらないよう、元々のっていた瓦を活かしながら作業しました。
その他にも、雨どいや鼻隠し板、室内の天井や壁の一部などもしっかり修理させていただき、5日ほどで全て完了しました。